ニコニコのお裾分け
5月は母の日があります。
うちも昔は「母の日?ああ、そんなものあったね」程度でしたが、息子が結婚して以降は、母の日は必ず、夫婦で訪問して来てくれるようになりました。

お嫁さんが、うちの息子よりも育ちがいいんですね。
うちは母子家庭なので、食べていくのが精一杯で、母の日なんて、そんな余裕かましてはいられません。
あ、うちはあくまでも、母子家庭であって、シングルマザーとか、そんな言い方はしません。言葉遣いで実態を誤魔化すのは大嫌いですし、恵まれて保護されたシングルマザーは(あくまでも伝え聞く範囲ですが)現代の話であって、うちは完全に、悲惨で差別された母子家庭ですので、お間違え無く。

という、なんだかヤケクソじみた言い方で始まってしまいましたが、いつも楽しみにしている母の日。

今年はたまたま、息子達はうさぎイベントと重なってしまい、来られなかったので、プレゼントの配送、となりました。

いつもはお花とかが多いんですが、今年は私が少し体調不良で食欲が無くなっていたので、スープの詰め合わせを冷凍で送ってくれました。

ヤマトのお兄さんが、冷凍便で配達してくれます。
うちは通販多いので、いろんな荷物をいろんな宅配業者が持ってきてくれます。でも、この荷物を持って来たお兄さんは、なぜかはっきりと明らかに、すごくニコニコしていたんです。

去年の誕生日にもお花が届いたんですが、その時も配達の人がめっちゃニコニコしてました。今回とは、別の人だったと思いますが。

ヤマトのお兄さんも、誕生日とか母の日のプレゼントだというのが分かるので、自然とニコニコになったんでしょうか?
それとも、会社からそういう指令が出ている?
<プレゼントの配送には、ニコニコして好印象を与えよ>

会社命令で、そんなこと、ありますかね?
プレゼント届けるのって、いいもんだねえ、と思うと、自然とニコニコになっちゃう?
だったらいいんですけどね。

なんて事を考えていたら、ドラマ版「ファーゴ」を思い出しました。

「ファーゴ」、面白いですよね。
映画版も面白いけど、ドラマ版は更に面白い。特にシーズン1。
コリン・ハンクスが、ちょっと頼りない警官を演じています。その中で、交際相手の女性警官に言うんです。

「ボク、警官の仕事は嫌いなんだ。向いてないし。本当はね、郵便配達になりたかったんだ」と言います。

「何故かって、郵便配達は人に喜ばれる仕事だろ。今か今かと待ってる小切手とか、離れた人からのプレゼントとか、配達して、相手の嬉しそうな顔見られるだろ。だから、郵便配達員になりたかったんだけど、生憎とその年、募集してなくてさ」

単純な話だけど、なんだか、とってもいい話だと思いました。
仕事の原点って、やり甲斐とか自分らしさとか、安定性とか収入とか、そんなややこしい計算ずくのこと考えなくても、こういう考え方もあっていいと思うんですよ。

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