ビジネス風水の特徴は、業種によってそのポイントとする場所が、やや違うということです。
もちろん、全ての方位が象意に適った理想的な造りであれば、どんな業種であっても問題はないでしょうが、注文建築でもない限り、完全な風水相は望むべくもないでしょう。
そこで、方位ごとに関係のある業種と、その方位の理想的なありかたを述べますので、風水度を診断する上での参考にしてみて下さい。
なお、各方位は原則として、その事業所の使っている範囲だけで診断します。
自社ビルの場合はビル全体、貸事務所の場合は、その事務所の中心から見て判断します。
◆中央(太極)がポイントとなる業種……この位置は何事においても中心となる位置で、全ての業種に於いて大切ですが、特に不動産、建築、官公庁関係などには重要な位置です。
本来この位置は大黒柱、すなわち代表者の部屋、机が司令塔としてしっかり鎮座しているのを吉とします。
向きは東、南、北、北西向きが吉です。ここが水場だったり、階段、エレベーターですと、管理に手落ちがあったり、何かトラブルがつきまといがちになります。
◆北(坎宮)がポイントとなる業種……ここは下半身と水物に関係のある位置です。酒類、飲料水、鮮魚を扱う業種、病院などの医療関係、印刷業などには大切な位置です。
特に風俗営業、飲食店の場合には、ここの相の善し悪しがキーポイントになります。玄関の場合は中心線から外れていれば小吉ですが、ここに汚物があったり乱雑ですと、どうもうまくいかないことになります。
◆北東(艮宮)がポイントとなる業種……ここは鬼門ですので、どの業種であっても特に大切にすべき位置です。
しっかり部屋の壁になっていて重い家具があるのが吉ですが、特に不動産、建築、ホテル、旅館、金融、銀行にあっては、この位置の衰相は致命傷となります。貸し倒れ、焦げ付き、不正、従業員の離反など、事故、トラブルがつきまといます。
しかし注意すべきは、ここは平坦で無難なことが吉相で、大きな張り出しなどがあると、かえって欲をかいて損失を招きます。
最近流行りだした三合金局(金遁の術)のように、この位置を張り出すとお金が溜まるかのような説もありますが、素人が実践するのは大きな間違いです。この部分の張り出しは、他の部分の欠陥を強めるに過ぎません。かえって借金を溜め込むことになります。
◆東(震宮)がポイントとなる業種……ベンチャービジネス、電気通信関係、マスコミ、音楽、その他騒がしい、変化の激しい業種全てに大切な位置です。
東は開いていて、人と物と情報の出入りが活発なのを吉相とします。この位置の閉塞状況は、業務じたいの閉塞状況を招きます。
玄関良し、窓良し、ベランダ良しです。泉水などのインテリア、観葉植物も良い意味を強めます。明るい照明、音楽、通信関係などがあるのも発展の相です。
◆南東(巽宮)がポイントとなる業種……この位置は鬼門・裏鬼門についで事業所が大切にすべき位置ですが、特に関係の深い業種として、貿易、旅行、電信電話、ブライダル関係、美容、アパレル関係などがあります。
ここも東と同じく、開いていて人と物と情報の出入りがあるのが吉相です。しかし少し違うのは、東よりも、もう少し象意がソフトなことです。東が発展、進展の方位であるのに対し、この位置はいったん広がったものが、まとまりを見せる方位です。やたら騒がしいだけよりも、信用と調和が大切になります。
取引先との応対に使ったり、営業部長が位置するのに良い位置です。東か南寄りに出入り口があって、受付、応接セットなどがあると、来訪者にとても良い印象を与えます。
◆南(離宮)がポイントとなる業種……ここは官公庁を相手とする業種、頭を使う知的な業種、文書を扱う業種にとっては非常に大切な位置です。
特に関係の深い業種は、官公庁、警察、法曹、証券、出版、印鑑、新聞、教育関係などです。
この位置も、東、南と同じく、開いている方が吉相になります。しかしどちらかというと、玄関は南東寄りに置き、この方位の中心は別の生かし方をした方が良いでしょう。
この位置の鉢植えは大吉です。大いに観葉植物を生かしたインテリアを試みましょう。水物はすぐに腐って悪影響を及ぼしますので、絶対に避けて下さい。
◆南西(坤宮)がポイントとなる業種……この位置に特に関係の深い業種は、農業、農機具、繊維、布団、穀類、大衆的な菓子や衣類、中古品売買、再生品、デイスカウント業などです。
ここは裏鬼門ですので、しっかり壁になっているのが吉相ですが、鬼門ほどに恐れる必要はありません。よく鬼門と裏鬼門の比重を同じように考える方がありますが、あくまでも表は表、裏は裏です。
表鬼門の欠陥が代表者、後継者に悪影響を及ぼすのに対し、この裏鬼門の欠陥は、補佐役、女房役の運勢が弱くなります。
◆西(兌宮)がポイントとなる業種……特に関係の深い業種は、飲食業、菓子、銀行、金融、刃物、金属加工、歯科医、弁護士、講演家、レジャー産業などです。特に、現金に関係の深い位置です。
ここが開いていたり水場だったりすると、どうも不意の出費が多くなります。若い女性の多く出入りする業種、または現金そのものを商品として扱う商売ですと、客の入りは良いのですが、やはり出費の方も多くなります。
◆北西(乾宮)がポイントとなる業種……特に関係の深い業種は、機械、自動車、時計、コンピュータ、宝石、貴金属などです。
ここは業務の要となり、権威を象徴する位置ですので、しっかりと壁になっていることが吉相です。ここに欠陥があると、経営者の運勢が弱くなったり、投資などで思わぬ大金を失ってしまいます。
特に、この北西が水場、玄関などになっていて、逆に南西が張り出していると、補佐役に会社をのっとられたり、ということがあります。上記の業種では、絶対にこの位置がしっかりしていなければなりません。
これらは、その業種にとっては特にこの位置が衰相であると、発展は望めないという場所です。またこの位置に、業務の中心的役割を置くと、その業種の特性が生かされることになります。
また、この位置をほんの少し張り出しにすると、いっそうその良い意味が生かされます。
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