みんなの風水:目次

洗濯しよう



一人暮らしの大問題、お洗濯。
ここはいちおう、男性の読者を前提として書くことにします。もちろん、女性が読んでもそれなりにけっこう役に立つとは思います。

押し入れを開けたら、キノコの生えたパンツが棲息している、なんてことはないでしょうね。これじゃ、せっかく彼女が出来て、イザとばかりに押し入れ開けても、ドッちらけ。
運よく、「一人じゃ何にも出来ないのね。カワイソウ…」という母性本能に満ちた彼女だったらいいですが、最近の女の子にはそういうタイプは珍しいでしょう。
「こんなんじゃ、いいおムコさんになれないわよ!もう、サイテイ!」と言われるのが、セキの山に決まっています。あるいは、ダマーッて靴を履くとか。洗濯は、ちゃんとしましょう。
でも洗濯というのは、けっこう職人技の部分がありますし、経験が必要なのです。少し勉強が必要です。


分類しよう

手順1、自分で洗う物と、クリーニングに出すものを分ける。

原則として、裏地のついた物、ウール、絹などはクリーニング屋さんに出しましょう。筆者の知り合いで、冬物のウールのコートからスーツまで、全て一緒に洗濯機に放り込んでしまい、子供サイズになってしまったという猛者がいました。
ここまで極端でなくとも、クリーニング代と服の値段の差を考えれば、型崩れしては困るものは、やっぱり専門家に任せることにしましょう。
しかし、クリーニング屋さんにも、技術と値段の差があります。微妙な色合いが損なわれたり、明らかに品質が落ちて戻ってくることがありますが、これは証拠がないので、弁償もしてもらえません。それほど大切でないものを出してみて、技術を確かめた上で、カシミヤなどの高級品を出した方がよいでしょう。

◆単衣物は、かなり自分で洗えます。
合成繊維のうち、テトロン(ポリエステル)、ナイロンは縮まないし、色落ちもしないので安心です。
合成繊維のうち特に注意が必要なのは、レーヨンです。レーヨンは風合いが良く、お洒落着などによく使われますが、縮みますし、繊細なマテリアルですので、注意して下さい。
クリーニング屋さんに任せても、やっぱり縮むことがあります。大切なものでしたらよく相談して、なるべく染み抜き程度にした方が良いかも知れません。

木綿物は、Tシャツ、ジーンズ、チノパンツなどは自分で洗えますが、やはりいくらか縮むのを覚悟しておいた方がよいでしょう。クリーニング屋さんに出しても、やっぱり縮みますので、なるべく自分で洗いましょう。
コートや防水加工したものなどは、出した方が良いでしょう。
防水加工は毎回すると高くつきますので、1回おき程度で良いと思います。

問題はセーターです。これは数も多いでしょうし、いちいちクリーニングに出すと金額も嵩みます。そこで、あとでセーターの洗い方だけは、別に述べます。

手順2、汚れのひどいものを別にする。

泥や血がついてしまった場合などは別にして、あまり汚れないうちに洗うのがコツです。本当は、この手順は飛ばして構わないぐらいの状態で、洗ってください。

手順3、淡色のものと、濃色のものに分ける。

合成繊維は、黒とか赤以外はそれほど心配する必要はありませんが、木綿、ウールなどの天然繊維は厳密に分けて下さい。
二槽式の洗濯機などで、洗濯液を二度使える場合は、白と淡色を先に洗い、濃色を2回目に洗えます。濃色というのは、赤、黒、紺、焦茶などを全て一緒に洗って構いません。

※クリーニングの保証について 原則として、ほとんどのクリーニングは保証の対象となる筈ですが、補償額はクリーニング代金の何倍以内と決まっています。つまり、高価な服はランクの高い高価なクリーニングに出せということです。
特に注意の必要な素材として、毛皮、レザー、カシミア、絹、スパンコールなどの装飾品などがあります。これらはできるだけクリーニング回数を減らすように、脱いだらすぐにブラシをかける、直射日光に当てない、染みがついたらすぐに処置するなどしましょう。
また盲点としては、異種の素材を組み合わせたもの、例えば襟やポケット部分に一部皮革を使ったものなどは、買う時から完全に洗うことはできないものと、覚悟しておいてください。>


※カシミヤと絹製品

カシミヤと絹に関しては最初から、高価でもあまり長持ちしないものと思っておいた方がよいでしょう。着用回数、洗濯頻度に比例して、早く痛みます。特にカシミヤの色合いを保つのは、けっこう難しいようです。


※ボタンは取る

普通の既製服では、それほど高級なボタンがついていることはないのですが、ボタンというのは、原則としてクリーニングの対象ではありません。ブローチ、ベルトなどと同じく、装飾品の扱いです。
皮革、陶器、木彫、ガラス、高級なメッキ、繊細な塗りなどの特殊ボタンは、原則として取り外して出すべきです。
また一般的な素材であっても、接着剤を使って張り合わせてあるものは、接着剤が溶けて外れますし、貝ボタンなども非常に壊れ易いものです。
お店ではいちおう、ボタンにはアルミホイルを被せて処置するようですが、それでもかなりの頻度で破損します。これは最初から弁償の対象にはなりませんので、そのまま出してもし破損しても、諦めるしかありません。




さっそく洗おう

必要な物

粉せっけん、固形せっけん、針金ハンガー、洗濯バサミ
(もちろん、物干し竿かロープ)

たぶんほとんどの方が、全自動洗濯機だと思います。これは筆者がおすすめする洗い方にはちょっと不向きなのですが、我慢してやってみましょう。
後で述べるように、純粋の粉せっけんを使うのは、いろいろ理由があるからです。


1、下準備をする

シャツの襟、袖口、靴下のつま先、食べ物のシミなど、汚れのひどい部分を水で濡らします。そこに固形せっけんをグリグリ塗り付けて、5分〜10分くらい、そのまま置きます。

2、洗濯機で洗う

ここで気をつけることは、先にドサッと洗濯物を洗濯機に放り込まないことです。
まず水を洗面器一杯ていど溜め、必要量の粉せっけんを入れてグルグルッと回します。せっけんがダマにならないくらいに溶けたら、必要量の水を足し、それから洗濯物を入れて、後は洗濯機に任せておけばいいでしょう。


3、形を整えて干そう

洗濯に慣れない人によくありがちなのは、モソモソモソ……と広げて、妙な格好に吊るしている光景です。逆立ち、斜め、アクロバット。これでは皺が寄ったまま。
おまけに変な形で干すので、これを着ていると、中身までよじれそうな服になってしまいます。
ワイシャツやTシャツは、なるべくハンガーに掛けるか、地面に垂直な形に吊るして干しましょう。
干す前には、ワイシャツであれば襟をピーンと引っ張って、思いきりバシャッバシャッと振れば、かなり皺が伸びます。

よくお母さんが、シーツを畳んで、掌に乗せて片手でパンッ、パンッ、と引っぱたいているのを見たことはありませんか。
あれは、お父さんに対するウップン晴らしではなく、ああすると皺が伸びるのです。もちろん、きれいに畳まなければダメですけど。


手洗いしてみよう

繊細なナイロン下着や絹のTシャツなどは、手で洗った方が安全です。(アレ、男性読者が前提だっけ?)
これらは、洗濯機で回さなくとも、アッというまに汚れが落ちるものです。これらの小さなものと、ウールのセーター、カーディガンなどは、次の方法で洗ってください。

◇まず、なるべく沢山、お湯を沸かしましょう。風呂の残り湯でもいいし、湯沸かし器があればグー。
◇洗面器に体温程度のぬるま湯を少し入れ、大匙1〜2杯の粉せっけんを入れ、素早くグルグルッと混ぜて溶かします。完全に溶けたところで、ぬるま湯を一杯に満たしましょう。
◇洗濯物を入れ、上から押さえ付けるようにしてせっけん液を浸透させます。よく液に馴染んだら、数回手のひら全体で、柔らかく押さえつけたり持ち上げたりします。ほとんどこれで、汚れがせっけん液の中に溶け出しますが、全体に汚れている場合は、そのまま10分ぐらいおけばいいでしょう。
◇お湯が完全に冷めないうちに、脱水機にかけます。脱水機はあんまり長くかけずに、15〜20秒程度で十分です。

★次にススギに入りますが、じつは、縮ませてしまうのはこの時なのです。
繊維が縮むのは、急激な温度差によるものです。ススギの時に冷たい水を使うと、瞬間にキュッと縮んでしまいます。
なるべく手早く、せっけん液と同じ程度のぬるま湯を作り、それでススぎます。2回ススげば大丈夫です。
前と同じように、手でシャパシャパ……程度で大丈夫ですので、冷やさないようにして、手早く脱水したら、形を整えて干しましょう。

しかし、高いセーターなどは、やっぱりオシャカにしてしまう危険が大ですので、大事なもの、ウール100%のものはクリーニングに出しましょう。
自分で洗っていいものは、ポリエステルと混紡のものです。多くは、ウール70%、ポリエステル30%ぐらいです。これぐらいなら、上記の方法でやれば、それほど縮む心配はありません。

※血がついたとき

お湯を使うと、タンパク質が変質して、絶対に落ちません。血だけは最初に、せっけんと水でつまみ洗いして、完全に落として下さい。

※再汚染に注意しよう

よく、汚れのひどいものなど、長い時間洗濯液につけておけばよく落ちるだろう、という方がありますが、これは全く逆効果。いったん溶け出た汚れが、また再付着します。こうなるともう、何度洗っても落ちません。
汚れがひどい場合は、いったん水でだいたい洗ってからせっけん液で洗うようにして下さい。

とにかく、洗濯は経験と慣れです。
やってみないと分からないことがたくさんありますし、女性でも相当の試行錯誤を重ねて覚えるものです。普段着から試してみて、だんだん慣れましょう。


粉せっけんのすすめ

合成洗剤はやめて、必ず粉せっけんを使いましょう。これは、環境のことを考えるという理由もありますが、何よりも風合い良く仕上がり、自分の為だからです。何故なのか詳しく知りたい人は、次の本をお進めします。
ですが理屈はとにかく、使い心地、洗い上がりの風合いは絶品です。柔軟剤など全く不必要です。試しに、柔軟剤を使わずに、合成洗剤で洗ったものと、純粋な粉せっけんで洗ったものを並べてみて下さい。

また、アトピー性皮膚炎のかなりの部分が、合成洗剤のせいだと言っていいでしょう。
皮膚科で、粉せっけんをアトピー用の洗剤などと言って紹介しているところさえあります。
それでは、アトピーが治ったら、また元の合成洗剤に戻すのでしょうか。バカバカしいことですね。



純粋粉せっけんメーカーはこちら

シャボン玉せっけん

ここの社長は、まさにせっけん業界の風雲児といったところ。
親の代からの洗剤工場で、大手メーカーの下請けで合成洗剤を作っていましたが、本人はひどい湿疹に悩まされていたそうです。
そこに当時の国鉄から、無添加純粋せっけんの注文。洗浄力テストのため、試作品を自宅に持ち帰って使っていました。使い出してから5、6日目にふと気がつくと、湿疹がすっかり治っています。
それからもしばらく、合成洗剤を作り続けました。生活のためです。社長は悩みました。「自分で悪いと分かっているものを作って売るのか」
そうして苦労した末に結局、合成洗剤を捨て、全く添加物を使わない、100%せっけんのメーカーへと転身を図ったのです。一時は社員も減り、倒産の危機に瀕しましたが、品質にこだわり続けた社長の頑固さが、今日のシャボン玉せっけんを作り上げました。
現在では各種通販サイトでも扱っていますし、液体せっけんなどは食器洗い、ボディ洗いなど何にでも使えますので、お徳用を買っておくのもテです。


※名前は出しませんが、同じせっけんメーカーの癖に、「シャボン玉は純粋せっけんと偽って、こっそり合成洗剤を混ぜている」と言っている、某エ○○○せっけんがあります。これは筆者が、そこの従業員の奥さんから直接聞かされて呆れたことです。困ったものですが、相手にしないに越したことはないでしょう。


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