実践風水学講座:目次

物件選びの実際〜変形の見方〜


この実践風水学講座では、実際に物件選びにあたる方の為に、最低限抑えておかねばならないポイントをご紹介しています。
基礎から順に学んでいればいいのですが、自分なりにいろんな本を読んだり知識を仕入れていると、妙に細かい部分にこだわってしまったりして、かえってなかなかそれを、実際の物件選びに生かすのは大変です。
そこで、あまり欲張らずに、大凶相の物件は避けるように、ということで、前の章を公開しました。
ただし、現在は改訂版になっていますので、「物件選びの実際」シリーズをお読みください。

ところが、実際に選ぶ段になると、それぞれの性格が出るのか、いろんな方がおられます。
このくらい大丈夫だろう、というのが凄まじい変形だったり、逆に、「大きな変形のないもの」というのを杓子定規に捉えすぎて、ほんの少しでも出っ張りや欠け込みがあると全部除外してしまい、「どうしても物件が見つかりません」という方がおられます。

この「変形」の見方の難しさは、家を単純な図形に見立てて判断するだけでは、済まないことです。何故なら、家の中には水場や廊下、玄関や階段があり、そういう部分は居室に比べ、生活空間という意味での重みが違うからです。

そこで今回は、重要条件の中の「大きな変形がないもの」の「変形」の部分にテーマを絞り、実際の家の構造と照らし合わせながら、見てゆきましょう。

モデル物件は、話を分かりやすくする為に、なるべく単純な間取りを選んでいます。
また、今回は変形と張り欠けの話で、総合的な吉凶判断ではないので、方位の印は抜いてあります。

まず、下の物件A〜Cを見て下さい。
この中で、一番「変形」が少ないのはどれで、一番変形が大きいのはどれでしょうか?

変形が一番大きいのはどれ?

物件A 物件B 物件C

これは簡単ですね。
変形の少ない順に、A→B→Cです。
Aは玄関が北東を剥いていなければ、合格ライン。
Bは多少の問題がありますが、他に良い選択肢がなければ、まあ我慢できる程度。
しかしなるべくならば選びたくはありません。この物件は変形の問題と共に、玄関が大きく欠け込んでおり、家の中が二分されています。玄関方位が良くても凶の部類です。

Cは変形もさることながら、洋間の一つが分離された形になっており、これが一番大きな欠陥です。特に1人暮らしの人よりも、家族で住んでいると凶意が大きくなります。

どっちが変形?

次に、物件Dと物件Eを見て下さい。
どちらの方が、変形が大きいでしょうか?

物件D 物件E

答えは、どちらも同程度、です。
細かい部分や方位や物件のグレードを抜きにして、張りや欠けという面だけ見ますと、どちらも同じぐらいです。
これは、サイトの記事を拾い読みした為に、知識が断片的で、つながっていない方に多いような気がします。自分流で部屋の内部の輪郭を見て、どの部屋にも柱が出っ張っていて変形があるので、と候補から除外しておられる方が、しばしばおられます。
張りや欠けは自分の住まい全体の外壁の輪郭で見ます

ごく単純な話なのですが、変形がいけない、というのが頭にしみついており、少し拡大解釈になっている方が多いようです。

この判断法は、次章「物件選びの実際、良い変形悪い変形」とも関係がありますので、セットで読んで下さい。


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