実践風水学講座:目次

物件選びの実際、良い変形悪い変形


変形というのは、張りも欠けも凶相である、という原則から言えば、おかしなタイトルです。
しかし、話を分かりやすくする為に、「良い変形、悪い変形」と題しています。

このページのモデル物件のうち、上の赤い枠で囲った物件と、下の青い枠で囲った物件を比べてみて下さい。どう違うのでしょうか?少し眺めてみて下さい。

物件F 物件G 物件H
物件I 物件J 物件K

違うのは、青い枠で囲った物件には、欠けがあるということです。しかし、赤枠の物件には欠けがありません。
物件Jだけ少し欠けがあるように見えますが、これはクロゼットの面積を住面積に取り入れたせいで、たぶんここは隣室と入れ子になっているのだと思いますので、凶相ではありません。

次に、赤枠の物件の、枠から出っ張って輪郭から外れている部分を見て下さい。
何かわかることがあるでしょうか?

赤枠の出っ張り部分に共通しているのは、全部が水場と玄関である、ということですね。
こういう風に水場だけが出っ張っている場合、輪郭から切り捨ててしまいますので、水場の凶意はほとんど出ません。
完全にゼロとはいきませんが、水場は家の中では弱い場所なので、それが張り出しているということは、かなり水場の凶意が軽減されます。

これが良い変形です。もしこの出っ張りが水場でなければ、輪郭の引き方が違うので、隣の部分が欠けになってしまいます。

一方、青枠で囲った物件は、水場ではない、居室部分が出っ張っており、水場はむしろ家の中に入り込んでいて、より欠け込みが強くなっています。

物件L 物件M 物件N
物件O 物件P 物件Q

これは施工しやすさとの関係だと思いますが、一般的に見て、水場が出っ張っている物件はアパートに多く、欠け込みになっている物件はマンションに多いような気がします。

候補物件を絞り込むにあたって、こういうことを知らないのは非常に不利ですので、覚えておいて下さい。


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