腰から尻の間は、丹田の下にあって人の心の宿る部分である。従って、ここで心の動きを見ることができ、家の安定度も見ることが出来る。
腰から尻の間が細く、腰が頼りなく見える者は、心の安定を欠き身分もなかなか定まらない。子にも縁が薄く、離婚再婚の相である。
腰から尻の間が形よく豊かな者は、心が安定して豊かであるから、自然と身分も高くなり相応の福運に恵まれる。
腰から尻の間の肉付きが良すぎて醜いのは、下相ながらも気楽に暮らす性分である。
俗に言う奴の尻のように大きくて後ろに突き出た尻は、一生人の上に立つことがなく、楽な暮らしもできないという相である。
俗に言う柳腰の者は、水商売に入りやすく、家を乱すであろう。女好きでもある。
腰と尻とは別ではないか…と一瞬思いましたが、「腰を使う」「腰を入れる」という使い方をみるとやはり一体なのでしょう。「腰を据えて」という場合も、お尻を下ろして座り込むような体制を連想するので、やはり同じということになるようです。
つまり、ウエストから足の付け根の部分までが腰、ということになりますが、腹は別項になっているので、体幹下部を前と後ろに分けて考えるようです。
子供は親の背中を見て育つ、と言うように、後側というのは、気づかないうちにその人の本性を表しているので、とても大切なものなのでしょう。
しかし、お尻というと、個人的には(お尻って大きいだけで、さほど重要な役割をしているとは思えないんだけど…)と思っていました。ところが調べると、お尻とは左右の骨盤を支えて、体のバランスを取っているし、立ったり歩いたり座ったり…の動作も、一見足が行っているように見えて、実のところは、その原動力はお尻だったのです。考えてみると、お尻の肉を怪我したりダラーンとなってしまったら、座るにも立つにも寝るにも不自由で、とてもまともに日常生活が送れません。
お尻が痩せだしたら、骨盤がゆるゆるになって傾いてしまい、体全体に支障をきたしてしまうでしょう。お尻は、たっぷりして力強いに越したことはないのです。
筆者もこの項を読んで、お尻と腰の密接な関係に気づいた次第です。
股は左右の丹田から生じているので、股肱の臣下という言葉がある。故に、股で臣下、目下に関する運が分かる。
座った時に膝が豊かで形の良い者は、臣下の官成るといい、使用人を持つことができ、人の下に使われることがないことを表す。また豊かに正座して膝に陽気が立ちこめる時は、臣下の官が盛んであるといい、当時運勢の良いことを示す。
正座した時、膝に陽気がない者は、臣下の官が衰えるといい、運気が衰えていることを表す。また、家が乱れる時は奴僕育たずといい、力になる目下が居ないことを表す。
膝に肉が豊かについているのは吉相である。
膝の肉付きが薄い者は、臣下の官成らずといい、人の上に立つことが出来ない。もし多くの使用人を持つ場合は短命である。
膝に肉が豊かについていても、形が正しくなく格好の悪いのは吉相ではない。
なぜ、股の項なのに膝の話ばかり出てくるのかと思いましたが、内容を読んで考えてみると、やはり必然性があるようです。よく、人間の体は股から先に年を取る、と言いますが、股は表から見えないので、その状態が現れる膝によって、判断する、ということのようです。
股関節が固いと足の稼動範囲が狭くなり、ひいては行動半径も狭くなる気がしますが、膝が痛い人は股関節のストレッチをしてみると良いかもしれません。
しかし、股と膝が直結しているというのは、全く気づきませんでしたが「膝に陽気が立ちこめる時」というのは、とても良い表現だと思います。
生き生きと、生命力、やる気、可能性が漲っているのが、顔や肩でなくて、膝、というのは、素晴らしいではありませんか。膝にエネルギーを供給する元が、股ということになります。今度から電車の中や職場で、みんなが座っている時に膝を観察してみることにしましょう。膝ならジロジロ見ても、あまり気づかれないのも便利です。
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