観相術入門:目次


足(膝からふくらはぎ)

足は身体の下部に位置して、奴僕の官に属する。故に身体の上部全体を守る働きを持つ。また君正しき時は民おのずから豊かであるのと同様、心正しき者はその足も豊かで形が良いものである。心卑しき者は足も不恰好でおのずから卑しい感じとなる。



足を鍛えなきゃ鍛えなきゃ…という思いは常にありますが、なぜそうなのか、という理由は、あまり説得力のある説明を聞いたことがありませんでした。しかし、この解説はたぶん決定版ではないか、という気がします。
体が「君」で、足が「民」。

「君あっての民である、また民あっての君である」とかいう言葉があったようです。戦争映画などでも、「将あっての兵である。また、兵あっての将である」などしばしば出てきますが、けっこうキメ台詞ですよね。
やっぱりいろんな意味で、上半身と下半身というのはどちらも大切で、そのバランスが取れていることが一番重要なのでしょう。

最近何となく基礎力が衰えてきたな…と思ったら、しっかりと足腰を鍛える。一方で、なんだか縁の下の力持ちばかりで、ここままじゃあ腐りそうだな…と思っている人は、上半身の筋力や顔や髪型を整えればいいということになります。
しかし、足は重力の法則で常に負担がかかっているのだから、まずは足が優先、ということでしょう。
足が太くて力みかえっている…という項目には少し笑ってしまったが、まあそれはそれ、でいろんな人が居るので仕方のないことではないでしょうか。


足(足首から先)



靴屋さんは特に気になる項目ではないかと思いますが、足(Foot)の形はけっこう気になります。筆者の家系はみんな、足が体の割りに細くて少々力が足りません。そのぶん、足の裏が柔らかくて、タコが出来たり荒れたりすることがほとんどないのはいいとしても、どうも疲れやすいのが困りものです。
足の指とか足の裏には体のツボが全部集まっている、とも言うし、冷え性の人が一番気にするのも足。
足に関しては、後編でもっと詳しく述べるそうなので、とりあえずは足の指の体操でもしながら、勉強が進むのを待ちましょう。

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