三停によって顔を水平に三分する原則を述べました。ここでは少し写真を拾ってきて、その顔を上停・中停・下停に三分してみることにしましょう。肉付きや色合いなどは写真では分からないので、形や大きさだけです。
このようにサンプルを作る場合、世間に顔写真が流布しているような著名人は、功なり名遂げた人ばかりなので、みんなそれなりに立派な人相をしておられ、人相学のサンプルにはあまり相応しくないかもしれません。
暗殺された政治家などは晩年運が良くはないのでは?と思われる向きもあるでしょうが、暗殺されるほどの重鎮ともなると、個人的な運勢よりは国家の趨勢や宗教的な背後関係に関わる部分が大きいので、個人の運命として安易なことを言うのもどうかと思います。
志半ばにして退陣する人なども、強さでいうと一定以上のレベルはいっているので、コメントは差し控え、皆さんは、あくまでも自分の身の回りの人を見て勉強されると良いでしょう。ここでは何となく、どのへんが発達しているか、又は控え目か、あるいは(これ、あの人だよね…)と思いながら眺めていただく材料にしたいと思います。
顔に線を引いて汚すのは失礼なので、目隠しをした絵が多いですが、たぶん誰だか分かるでしょう。みんなそれなりの方々なので、そんなに妖怪みたいな顔の人は居ません。
気のせいか、一般人よりも下停の立派な方が多いような気がしますする。というよりも、バランスが取れていて全部立派で、あまり欠点が目立たない気がします。
アントンさんも、アゴキャラで有名ですが、こうして見ると普段は漫画になるほど極端には見えません。きっと、格闘の最中はアゴがせり出して来るのでしょう。
リンカーンを取り上げたのは、彼は大統領になる前のエピソードがあるからです。彼は、頬からアゴにかけて華奢で線が細く見えるので、選挙結果が思わしくなかったのだそうです。どうしたもんかと困っていたところ、ある女性から「アゴを隠すのに髭をはやしたらいい」と言われてそのアドバイスに従ったのだそうです。
う〜む…そういえば、やはり暗殺された伊藤博文もおヒゲですが…
もう少し、顔を見てみましょう。人の顔写真を汚すのは失礼なので、線引いてないですが…教科書的に回答を用意しているわけではないので、感想は人それぞれですかね。
筆者の解釈では、上停、中停、下停の差というのは、運勢のエネルギーがどこに重点があるかを見るもので、単純に中年期の運がいいとか悪いとかいうものではないと思います。
しかし、最も大切なのは上停だと言う考えは持っており、上停というのは親、目上、神仏を意味するので、上停が全くダメで下停が良いということはないと思います。
若年期に苦労しても、充実した晩年運を呼び込める人というのは、必ず額や眉に光るものを持っている筈で、元がよくないのに晩年運だけが良いということはまずないでしょう。
人間の基礎が幼いうちに作られることを考えても、最も重要視するのはやはり上停です。そして後は、額や眉や目や、鼻、顎などの個々の部分を観ていくというのが実際的でしょう。
南北相法も、三停に関しては肉の厚い薄いに留まっているので、解説は非常にしづらいところですが、俗に「額に青筋立てる」とか、「福々しい頬」「頬がこける」というような表現があります。
青筋の立つ額が肉厚とは考えづらいし、頬がふっくらしていれば安泰な生活を暗示しているし、急に頬がこけたら、何かあったのかと心配するでしょう。三停の判断は、肉づきと艶、色合い、傷や染み、皮膚の状態などによります。
顔の三停をもっと細かくしたのが、十三部位です。上の図で確認して下さい。
顔の正中線で、上から順番に、天中、天庭、司空、中正、印堂までが上停。
山根、年上、寿上、準頭までが中停。
人中、大海、承漿、地閣が下停です。
この十三部位は、日常、常に注意を払うことが必要です。健康と運命に変事がある時は、だいたいこの十三部位のどこかに、なんらかの「しるし」が現れるものです。顔の両側は俗世間のことを意味しますが、この正中線には最も重要なことがビシッと現れますので、すぐに分かります。
上停に何かの印が現れる時は、神仏や目上に関すること。
中停に何かが出る時は、自分自身の健康や家庭の問題が多い。
下停は子供や部下、又は職業や土地家屋に関することです。
歯も下停に入るので、虫歯が痛みだしたら子供の問題や仕事、住居の問題が赤信号ということです。
虫歯だらけで、治療のしようもないほど歯が痛んでいる人は、晩年運、子供運、仕事運、不動産運にかなり問題があると見たほうがよいでしょう。芸能人で晩年が尻すぼみになる人が多いのは、見た目を優先して無理な方法で歯並びを直している人が多いのではないか、と推測されます。
歯は努力である程度後天的に直せる部位ですがら、正当な方法で治したほうが良いでしょう。
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