残念なお知らせですが、治療薬はかなり難しいというのが、おおかたの意見です。
既存の治療薬でボチボチ臨床試験も始まっているようですが、もともと風邪の治療薬っていうのがありません。症状に応じて一時的に抑えるだけです。今回は免疫疾患と関係が深いらしい、というところまでは推測出来てるので、それを手掛かりに、近い既存薬を試しているところです。
もともと、インフルエンザワクチンだって、型を予測して狙い撃ちしているだけなので、予測が外れたら効きません。
そこで、避けるべきもの=こうすれば感染しにくい、を先に言います。
まず、人間との接触と環境の問題です。
小池知事は一生懸命考えたのか、「三密」とか言ってますが、私は「しゅう・きん・ぺい」のほうがずっと覚えやすいです。でもまさか、公人はこれ、絶対に言えませんよね(笑)。
・「しゅう」集まらない
・「きん」近よらない
・「ぺい」閉めきらない
例の図を勝手に変えてしまったけど、怒られるかな。いいよね?
避けたほうがいいこと、しゅう・きん・ぺい。覚えやすいですよね。
次は未確認情報ですが、イブプロフェンと、エクストラバージン・オリーブオイル。
これは、半分…いや3分の1ぐらいは眉唾と思って読んで下さい。
発端は、フランスの保健相が、解熱鎮痛薬のイブプロフェンを避けるように、とツイッターに投稿したところからです。
もともと、イブプロフェンはインフルエンザにも良くない、というのは、医療関係者の間では常識、という声もあります。私は医療関係者ではないので分かりませんが、解熱鎮痛剤はやたらに飲むものではない、というのは分かります。
でも、出回っている薬に対して、「新型コロナが悪化するから飲むな」なんて言うと、どっかから圧力がかかるだろうな、という想像もつきます。
案の定、WHOはフランス保健相に先を越されたので、いったん「イブプロフェンは新型コロナの症状を悪化させる恐れがあるので、服用は避けて」と言いながら、すぐに「症状悪化の報告なし」と訂正しました。
そりゃ、飲むなと言われたものをわざわざ飲んで、症状悪化したい人なんていませんよ。
相変わらずの役立たずWHO!
ここで何でオリーブオイルが出てくるのかと言うと、エクストラバージン・オリーブオイルに限られるのですが、あのオイルの持つ酵素が、イブプロフェンと似ているのだそうです。
確かに、エクストラバージン・オリーブオイルは、微かにピリッときますよね。
あのお陰で、消炎作用があって体に良い、と言われているのですが、こと新型コロナに限っては、逆に災いしかねない、ということです。
抗炎症化作用が、なぜ新型コロナの症状を悪化させるのか、私の理解の範疇から外れるし、無理して書いてもどうせ間違えると思うので調べもしませんが、そういう説がある、ということです。
今は何が真実やら、本当に敵の見えない闘いですから、とりあえず、不安のあるものをわざわざ選ぶ必要はないと思います。
オリーブオイル使ってもいいので、エクストラバージンでないやつにすればいいじゃないですか。
風邪薬はイブプロフェンではなく、アセトアミノフェン系のものを。
うちはあんまり風邪薬は飲みませんが、飲む場合は「改源」(アセトアミノフェン剤)一択なので安心です。双方の製品名を全部挙げるのは大変なので、成分表を見て下さい。
でも私は風邪っぽくても、いきなり総合漢方薬飲まずに、だいたい葛根湯、麻黄湯、麦門冬湯を状況に応じて使います。
普段、何となく疲れが取れないな、という時は、エゾウコギ刻を煎じて飲みます。
漢方薬はまだ勉強中なのですが、西洋薬との違いは、西洋薬が特定の成分だけ単独なのに対し、漢方薬はその物質を丸ごと使う、ということです。
どっちが良いとか駄目だとか言う話ではありませんが、ビタミンAが不足している時に、ビタミンAのサプリを飲むか、人参やホウレン草などの緑黄色野菜を食べるか、その違いのようなものではないでしょうか。
どうしても状況的に無理な場合はサプリは便利ですが、普段は野菜を食べたほうがよさそう、と思いませんか。
もし、本当にロックダウンされてしまったら、生鮮食品を自由に買うのは難しくなるかもしれないので、各種ビタミン剤も準備しておくといいでしょうね。
その時は是非、ビタミンDもラインナップに入れて下さい。免疫力をアップさせます。
ベランダや庭で日光浴が出来るなら、30分も日向ぼっこしてれば不要ですが、部屋に籠ってなかなか外に出れない人は、あったほうがいいでしょう。
マスク不要論派が必ず言う意見には、幾つかパターンがあります。
「ウイルスのサイズは何とかナノ。マスクの目はもっと粗いし、だいいち隙間だらけで漏れ漏れ。何の役にも立たないよ」
「マスクの表面には、空気を呼吸する時に、多量のウイルスが付着している。わざわざウイルスを溜め込んでるようなもんだ」
ちゃんと装着してない人は論外ですが、言い分のうち、前者のウイルスサイズを理由にする人が見逃している、大きな要素があります。
反対派は、たぶんマスクをしたことがないので、頭で考えただけで分からないのでしょう。
マスクの内側は、呼気の為にもの凄く湿度が高くなります。その為に、咽喉の粘膜を傷めずに済むのです。ウイルスが入り込んでも、からっ風の吹き曝し状態のように自由には動けません。
冬はメガネやゴーグルが曇るのが難点ですが、湿気というのは、ウイルスから守ってくれる強力なバリアになるので、わざわざ濡れマスクなんてものもあります。普通は自分の呼気だけでけっこう湿っぽくなってしまうので、濡れマスクは不要ですけどね。
湿度の高い季節は、風邪やインフルエンザが下火になるのは常識です。それを考えると、布マスクでも一定の効果があるのは、自明の理です。
後者もなんだかすごくおかしいのですが、マスクにウイルスが多量に付着しているということは、マスクしてなかったら、そのウイルスを吸い込んでる事になります。
そりゃ同じマスクを洗わずに何度も使ったら駄目ですが、マスクってそんな不潔な使い方は想定してないので、問題外です。
付けたくない人は、普段は付けなくていいと思いますが、もし風邪を引いたら、人に迷惑かけないように、その時だけでも付けたほうがいいと思いますよ、エチケットとして。
マスクの湿度の話で、念の為に補足しておきます。単に湿度〇%と言っても、温度によって空気中の水分量は全然違います。「飽和水蒸気量」が、温度によって変わるからです。冬に壁や窓に結露が起こるのもそのせいです。必ず、温度と湿度はセットで考えて下さい。
ややこしくしたくないので、ものすごく簡単な図で説明します。
上の図は、温度と湿度による、飽和水蒸気量のグラフです。
1、赤い曲線が飽和水蒸気量=この温度では、ここまでは水蒸気を含むことが出来る、ということです。曲線よりも上は、水滴になってしまうわけです。
2、温度の、10度のところを見て下さい。湿度50%の青い棒グラフがあります。同じ湿度50%でも、温度が10度の時は水分量4.7g(1立方メートル当たり)で、温度30度の時は15.2gあるわけです。
3、10度では9.4gが飽和水蒸気量で、それ以上は水滴になります。30度では30.4gが飽和水蒸気量なので、10度で水滴になってしまうぶんも、含むことが出来ますね。
気温によって水分量の変化する湿度を相対湿度といい、普通の湿度計はだいたいこれです。
空気中の水分量そのものを現す湿度は絶対湿度と言いますが、この湿度計はなかなか売っておらず、だいたい業務用です。
ヨーロッパは国によっても違いますが、日本よりも気温も湿度も低いとなると、感染しやすい条件が多いわけです。ただ実際はヨーロッパはそんなに乾燥しているわけではなく、日本のほうが四季による変化が大きいだけのようです。
これ、ものすごく大切なので、必ず覚えておいて下さい。何かの都合で、どうしても密集した場所に行って、もしかしたらヤバイんじゃないか…という時。
N95のマスクでもしてればいいですけど、マスクが無かったり、都合で外しちゃう時ありますよね。
そんな時は、ペットボトルのお茶でも水でもいいので、数分ごとに小まめに、ちょびちょび飲んで下さい。
お茶のほうが、カテキンで消毒効果あるかな。糖分のあるものは駄目です。ウイスキーで消毒とか、そういうのはダメよ。ビールぐらいいいかな…と言うのは冗談ですが、ハイターとかヨードチンキとかも、もちろん飲んじゃダメです。
要するに、口や咽喉についたウイルスが、細胞にとりついて感染確定する前に、胃の中に流し込んでしまえばいいのです。
お医者さんもインフルエンザの患者を診察する時にこれやってる、とも聞きます。
ウイルスはくっついてるだけでは感染ではないので、早く洗い流してしまえばいいのです。
どこか出かけるとか会議の時とか、バッグに必ず、水かお茶のペットボトルを入れておく習慣にしましょう。
現在、アルコール系の製剤が払底していますが、無理に探して高い値段で買わなくても、手洗いをこまめにして、外出の時は使い捨てのニトリル手袋をつけ、無暗に顔を触らなければ大丈夫です。
手洗いは、薬用せっけんミューズが普通に売っていますので、それで十分です。
アルコール製剤があれば安心なのでしょうが、基本は手洗いや拭き掃除ですし、ハイターでノロ対応の消毒方法を取っていれば、十分ではないでしょうか。
アルコール系は、高濃度のスピリッツがまた発売されますから、それを待つのも良いと思います。
ゴム手袋、プラスチック手袋などいろいろありますが、食品工場などで使うニトリル手袋が一番安価で使いやすいようです。
まだ手に入りますが、石油製品は今後入手しづらくなったり、入荷しても品質が落ちていたりが考えられますので、使う人は少し買っておいたほうが良いかもしれません。
また、消毒に使えるアルコールも、酒造メーカーが発売しだしていますが、小分け用のスプレーボトルが入手しづらくなっています。
東日本大震災の時にも、水はいくらでもあり、ペットボトルもあるのに、シールド用のキャップが無くて販売出来ない、という事態がありました。
手持ちの洗剤や調味料のボトルは、捨てずに洗って取っておきましょう。
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