今年も早や11月下旬となり・・・巷では来年の暦がもう出回ってますね。
うちのサイトも風水暦作らなきゃーと思いつつも、なかなか手が付かずにいますが、早く作って安心して年越ししたいもんです。。。
しかし、自分の部屋に貼るのは干支暦じゃなくて、少しお洒落な暦がいいなーと言うことで、ふと思い出しました。
だいぶ前ですが、10年カレンダーというのが画材店に売っていたので、あれを壁に貼って10年の計を立てるといいなー、とか、ふと思ったのでした。
壁でもいいし、何なら天井でもいいし・・・
寝ながら本の背表紙眺めていろんなこと考えるのが好きなので、そこにカレンダーを加えるのもまた一興。
昔はですね、篠山紀信が撮り下ろした作家の横顔シリーズというのを集めていて、一ページに一人流行作家の半身がどアップで写っているのを模造紙にズラッと並べて、壁に貼ってましたよ。けっこうマニアですね・・・へへへへ。
10年の計ってなかなかいいよね。私は長いサイクルでものごとを考えるのがわりと好きなので、10年という長さはちょうどいいのです。今から10年、その次の10年、その先の10年・・・ありゃりゃ・・・そんなに先まで考えても、自分の寿命が・・・トホホホ・・・
まあ、そんな心配は置いといて、10年カレンダー売ってるかなあ・・・と探したけど、あれ・・・?どこにも見つからない。
ネットからDLして自分でプリントするタイプはあったけど、ちゃんとした市販のものが売っていない。考えてみると、そりゃそうかもしれない。最近のように祝日がどんどこ出来たり、同じ休むならば連休になるように移動しましょう、とか変更が多いのでは、10年カレンダーなんて実用的ではないのはごもっとも。
ところが代わりに、というか、何というか、100年カレンダーというものが見つかった。日本記念日協会とか言うところのオリジナル商品らしい。1921年(大正10年)からの100年間タイプと2001年からの100年間タイプの二種類があるらしい。
しかし、100年って実用的じゃないな。字が豆粒みたいに小さいし、ほとんど情報が入らないんじゃ。おまけに同じもの2枚セットとか3枚セットでないと買えないとか・・・いらん・・・二枚分割でもいいから干支とか過去の事件でも入ってるならば役に立つけど・・・
と言いつつも、なおもネットを徘徊していると、妙な記事を見つけた。
最初見つけた記事は、こういうものだった。この100年カレンダーを買った人の中から自殺者が続出し、それも20代の若い人ばかりだった為、出版元が1刷のみで発売をやめてしまったそうだ。それで、100年カレンダーなんかを見ると、自分の人生が紙一枚の中に入ってしまい、それを消化しきれないままで終わるのが眼に見えてるので、40年先に死のうが4年先だろうが、どうでもいいような気になったのではないか、という推測が多かった。つまり、現実を直視するのが怖くなったのだろうと言う意見が多いようだ。
筆者も最初は、そういうこともあろうか・・・と、なんだか眉を曇らせながら読んでいたが、もう少し細かく検索してみると、これにはまた別の出所があった。
どうやらこの自殺の真相は、オカルト掲示板が出所らしい。100年カレンダーを眺めているうちに、自分の死ぬ日が見えてしまったという、完全にオカルト系の話が出てきた。
どっちの理由も分からないでもないが、妙にリアリティのある話だったので、けっこう本気にしてしまった。欝病とか憑依体質の人がこのカレンダーを見たら、確かに背中を押してしまう可能性があるかもしれないとは思う。
カレンダーの日付で自分の死ぬ日が真っ黒になるとか、或いは光るとかいう話ならば、霊的なものに惹かれやすい人は、(見えてしまうのでは・・・)と不安を持っただけで、すぐに見えてしまうだろう。
そういうタイプの人はこのカレンダー見ただけで、というよりもこの話を聞いただけでも、不安定な精神状態に引き金を引いてしまうかもしれない。
しかし、これを読んで、私も少し考えてしまった。
今回始めた運命鑑定では、一生の四季の推移を表す表をつけている。10年ごとの大運と、30年ごとの大運がわかる。
大運や年運というのは、あまり「この時期はこういうことがあります」と解説してしまうと、良くも悪くも暗示になってしまう。一生涯、良いことだけ、というのは100%あり得ないので、予測を決め付けるのはやめて、特に注意すべき時期とか動くべき時期として特筆すべきことがあれば書くようにしている。しかし、原則として、一生の春夏秋冬の四季の流れを知るのが主目的だ。
それはいいのだが、この四角い大運表に、何歳まで書くか、考えてみると大問題になってしまう。一周が120年なので、だいたい80代か90代でストップするようにしている。あんまり百ゥン歳とか書くとウソ臭いので。大運の中で一番重要なのは、何歳で終わるかよりも、四季が変化する角ッコに何歳で回るかなので、寿命なんてこの中に書きこむわけがない。
誰しもいつかは必ず死が訪れる以上、生ある時間をどう生きるかが問題であって、100歳以上生きても病院で寝たきりでは仕方がないだろう。維新の志士達を考えれば分かる通り、吉田松陰は30歳、坂本竜馬は32歳で夭折しているし、他にも優れた業績を残しながら早世した傑物は多い。
若くして惜しまれながら亡くなるのが一つの生なら、十分に長い時間を生き抜き、穏やかに永眠するのも、一つの生の形であろう。もっとも、さる陽明学の泰斗のように、「晩節汚すなかれ」と繰り返し説きながら、自身は女性問題で物凄い負の遺産を残してしまったのも、またそういう運なのだろう。
とにかく、総合して考えてみると、この100年カレンダーの縁起でもない逸話は、オカルト系の話がどこかで一人歩きしてしまった為に、潜在病質者の負の引き金を引いてしまったのではないか、と思う。
運命学の世界では何百年の暦を扱うのは日常だし、そこで自分の生や残り時間をカウントして憂鬱になり悲嘆にくれた、なんて話は聞いたことがない。自殺の引き金を引いてしまう人間は、カレンダーがなくても別の原因をみつけて引き金を引いてしまうだろうし、これは寿命としかいいようがない。六十干支を日常扱っていれば、二巡目の途中で必ず寿命が尽きる筈だが、いちいち(ああ、あと何年生きられるか・・・空しい・・・)などと考えていたら、早く死んでしまったほうがいいような気になるのだろうか?それではどだい、運命学にはタッチできないだろう。
筆者の年齢ぐらいになると、もう年齢はあってないようなもので、年齢は自分で決めるもんだと思う。同年齢で病死・事故死・突然死した人は既に相当数いるし「○歳らしく」生きるかは自分で決めるべきことだと思っている。筆者は息子と同世代の若者と一緒に稽古もするし、97歳の武道の先生に「お嬢さん」と言われたりもする。83歳で現役バリバリの武道家にもお目にかかっているし、10代で生に疲れた少年少女も居る。
時間って不思議なもので、一瞬を永遠の長さに感じる時もあるし、浦島太郎の玉手箱のように、アッと言う間に流れさってしまう時間もあるので、あまり悲観する必要もなければノンビリ過ぎても困る。
あっ、最近ふと自分の手相を見ていたら、両手マスカケなんですが、右手の「て」の字の下のカーブが上の横線の真ん中近くから始まってるんですね。これが何を意味するか・・・ノンビリし過ぎ?・・・スンません・・・(^^;)
でも、カレンダーって確かに時間を表記したものだし、時間とはイコール生命ですよね。毎日暦を眺めては「今日は何をした、何にもしなかった・・・」と一喜一憂するもしないも自由。あんまり深く考えるのはよしましょう。
※自分探しの章に書きそこねたんですが、時間を考えるついでに書いときます。幾ら時間の観念は自由と言っても、司法浪人のあなた、筆者はどうも、それだけは個人的には応援する気になれません。なんだか、やけに無為の時間を浪費する人が多い気がする。だって司法浪人の人って、独特の疲労感と焦燥感・悲壮感を漂わせている人が多く、あまり好きになれないのです。身近に何人も居ましたが、ああいう姿見るのは嫌ですね。
法改正で幾らか門戸は広がったようですが、知り合いで弁護士として活躍している人は大学在学中に合格している人が多いようです。あまり何浪もするのは、縁がないのではと思うんですが。少なくとも、まるでそれが仕事のように司法浪人を肩書きみたいに言うのは止めてもらいたくて・・・10浪なんて言った日には、もう、モラトリアム人間に見えてしまいます。それがけっこう居るんですよねー。
そんなにまでして合格しても、まだ司法試験の先があるし、法曹界でどの仕事を選んでも、あんまり良い職業ではないと思うのですが。裁判官になっても検事になっても恨みを買う仕事ですし、弁護士になっても結局はサラ金問題やら犯罪者の弁護の日常で、ちっともいい仕事じゃないのでは・・・。正義の味方なんてほんの一部ではないですか?すご~く汚れた仕事だと思うのですが、なぜそんなに司法試験にこだわるのか、理解できない。もちろん、必要かつ大変重要な仕事だとは思いますが、最初の関門である司法試験に10年などという時間を費やすものではないと思う。
試験じたいを一つの目標とするのも、それは個人の自由だとは思いますが、もっと効率の良いエネルギーの使い方がありはしませんかね?せめて、一目で(この人、司法浪人長いな・・・)とはたから見て分かるような、草臥れた姿になってきたら、客観性を取り戻してくれませんか。。。(以上、大きなお世話と読み流して下さい)
「2005年11月記」
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