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時は1970年のこと、およそ不世出の女性ロックシンガーであるジャニス・ジョプリン、これもギタリストとして幾多の伝説を作ったジミ・ヘンドリクスが、9月、10月と、立て続けに急死します。
ファンもこれからを楽しみにしていたので、世界が仰天します。
…2人とも27歳だね、そう言えば去年、ブライアン・ジョーンズがやはり27歳で亡くなったけど…と皆が意識したことでしょう。
ここまでならまだ、何とか偶然の一致で済むところ、翌71年7月に、ジム・モリソンが27歳で急死。これで27歳のジンクスが、ほぼ確定してしまいます。
そして鵜の目鷹の目で、27歳死亡を探してはデータを蓄積していたところ、94年にカート・コバーンが亡くなってしまったので、27クラブ伝説が更に確固たるものになってしまった、というところではないでしょうか。
ただ、筆者は、27歳というきっちりした数字にはあんまりこだわりません。これは満年齢の話ですから、運命学上は少しサイクルの見方が変わります。
ご存知のように、干支暦では立春が一年の始まりで、運命学上のパターンや区切りは、満年齢とは少し異なります。その為、自分で分析してみようと思ったわけです。
デヴィッド・ボウイが16年1月に亡くなりましたが、四柱推命では接木運という、30年ごとの大きな区切りが来て、その2日後に亡くなっているので、そういう意味では大往生です。
でもアーティストとして脂の乗り切った27歳で鬼籍に入っちゃうというのは、やっぱり夭折ですよね。みんなショックを受ける筈です。
それと、時代的な要因も、かなり強くあると思います。
カート・コバーンは別にして、他の4人は世代がだいたい同じです。同じ時期に同じ業界に居ると、例えば質の悪いドラッグをふんだんに使うのが、習慣になっていたとか、劣悪な環境で過密なスケジュールをこなすのが普通になっていたとか、共通項が多いと思います。
亡くなってしまった人のことは分からないので、イギリスとアメリカの違いはあるものの、同じ世代のエリック・バードンの話を例に取りますと、彼は成長期にかなり劣悪な環境だったようです。
労働者階級の家庭に生まれて、小学生時代から煙草を吸いはじめ、ニューキャッスル川の汚染がひどく、毎日喘息の発作を起こしていたとか、学校での体罰がひどく、一時期の学校生活はおよそ悪夢だったと述べています。
その為、この時代の人は、体力をつけるべき時期に体を傷めつけて、それが一定の時期に大きく落ち込む結果になった、という可能性もあります。
そこで筆者がとても気になるのは、ロックのシャウト唱法のように、ひどく体に負担のかかる歌い方で長時間のコンサート活動を行うことが、その人にとってどういう影響を与えたか、ということです。
その為、今回は運勢的なサイクルと、もう一つ、体質を見て、ロックシンガーとしての活動がどういう影響を与えるのか、ということを加味しています。
本当なら、モデル数はもっと多いほうがいいのでしょうが、この検証はどこにも前例のない手法で、完全に手作業でとても大変な為、筆者のほうがパンクしそうだっただけのことです。ただ筆者は、モデル数を増やすよりも、分析方法を増やすほうに重点を置いています。何もかもをネット上で公開できるわけではないので、幾分歯切れが悪くなるきらいがありますが、その点はご容赦下さい。
東洋占術には、気学やら四柱推命やら紫微斗数やら六壬やら、いろんなものがあります。けれど、実占でどれが一番使えるのか?そして幾つもの占術の結論が合致するケースがあるのだろうか?ということを検証します。
四柱推命は優れた占術ではあるのですが、どうもこのあたりが曖昧模糊としており、いろんな要素を含んでいる為に、結論を導きだしづらくなっています。
実はこれには、既にある程度の回答が出ており、筆者は「タオ流バイオリズムMIX」というものを開発しています。開発とは少しオーバーですが、自分が考えていることを検証して可視化してみたら、予想外に使えたので、それを使って27クラブを解析してみましょう。
この手法は既に、実際に鑑定に使っているのですが、当たる時は驚くほど当たります。
それじゃ、当たらない時があるのかというと、もちろんありますが、当たらないというよりも、はっきりした特徴が出やすい人と出づらい人があるという事です。
分かりやすい要素だけを持っていて、それが一斉に上下動して、ある一瞬その動きが同期してしまったら、非常な発展もしくは重大な不幸が現出します。
しかし、いろんな要素が少しづつ違う動きをして、三すくみのような状態であれば、発展しようとしても、なかなか思い切ったブレイクはしません。しかし極端な落ち込みもない、ということになります。このあたりは太く短くか、それとも細く長くかの人生観の相違になりますが、先天的にそういう体質の違いはあります。
人の生死という、大それたテーマですので、失礼にならないように注意はしますが、27クラブのジンクスがどの程度の力を持っているのか、そのヒントが発見できるかもしれないという、淡い期待もあります。
運命と向き合う基本原則は、運命の波に逆らわない、ということです。また、運命学の役割は、運命を変えようなどという不遜な望みではなく、どうしたらうまく運命の波乗りが出来るか、溺れてしまわないように波を読むことではないでしょうか。
解析にあたり、少しだけ前提と条件がありますので、先にそれを整理しておきます。
◆生年月日:一般に公表されているデータを、海外の占星術サイトと突き合わせて使っています。欧米は日本のように国民総ロリコンみたいな風潮がないので、年齢にサバを読んでいる可能性は、少ないと思います。それでも、もしデータが間違っていたら、それは検証結果も当たっていない、ということになります。
日本の芸能人は、年齢のサバ読みが多すぎて呆れているので、データとしてはまず取り上げません。Wikipedia情報も非常に信頼度が薄いです。
◆誕生時間:本来は、誕生時間の正確なデータが必要です。西洋占星術ではないので、時間はあまり気にしなくて良いように思えますが、最近はバイオリズムの算出にあたり、前よりも大運の比重を高くしています。ところが、この大運を算出するには、正確な誕生時間が必要です。
占星術サイトで探しているのですが、なかなか出て来ないので、全員、年月日だけを使いました。誕生時間が分からないことによるズレは1~3年です。仮にズレていたとしても、総合点のグラフは、その形のままで前後にズレるわけではありません。要素別グラフがずれることによって、総合点の山や谷の形が変わります。しかし、多少ずれたとしても、総パワーみたいなものは変わらないので、全く見当はずれにはなりません。
また、節入り日前後に生まれた人が居ないので、生月まで違ってしまうという心配はありません。
日付けは午前零時で切り替えており、子の刻スタート時(午後11時)の切り替えではないので、日付の情報はそのまま使います。ただし、誕生時刻を自然時に修正した結果、日付まで変わってくる場合は、やはりかなり結果は違ってきます。
◆出生地:干支暦を使うので、北半球生まれであることが条件です。南半球生まれの人は命式の解釈が違いますが、今のところ仮説の域を出ません。今回は全員が北半球生まれです。
◆年齢別出生数:これは自分が参考にする目的と、もう一つは一種のアリバイ作りなのですが、念の為に年別の出生数を見てみました。その年齢の絶対数が多ければ、当然ながら亡くなる人も多くなるので、その確認です。全世界のを見ても仕方がないので、ロックシンガーの出やすい主要国だけ見ればいいのですが、今回のモデルの世代には特徴があります。
上の表はイギリスの年別出生数ですが、モデルのうち4人の誕生年である42~43年ごろは、極端な上下動を示しています。
まず、16~17年ごろが極端に落ち込んでいますが、これは第一次世界大戦(欧州大戦)です。18年11月が終戦で、その後出生数が極端にはね上がっています。
いったんはね上がった後、30年ごろからまた落ち込んでいますが、ここは第二次世界大戦です。そして、45年9月が終戦なので、46~51年ごろがベビーブームのピークです。いわゆる団塊の世代ですが、この傾向は各国とも似通っています。
カート・コバーンの生まれた67年は、第二次ベビーブームですね。
イギリスは少し極端で、他の国はもうちょっとピークの形が緩やかですが、差し当たりの目的、42~43年の人口は特に多くはない、という確認をすれば終了です。
ただ、本当はこれで終わりではなく、特定の世界で目に見えて突出する人間は、特定の年に出やすい、という傾向はあります。
いろんな業界にいろんな人が平均して散らばっているわけではなく、かなりの偏りがあります。
これは今後、個人的に解析してゆきたいと思いますので、この特集の末尾に、「ローリングストーンズ誌が選ぶ100人の最も偉大なシンガー(オールタイム)」として、覚書を作っています。
それでは、個人別に見てゆきましょう。解析をしながら、必要な説明を加えてゆきますので、飛ばさずに、順番に見ていって下さい。
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