2022年も早や4月となってしまいましたが、新型コロナ禍は全く収まる気配が無く、更にウイルスが変異して、感染拡大の一途を辿っています。
筆者に言わせると、「新型コロナ禍」と言うよりもむしろ、「新型コロナ騒動」のような気がするのですが。
なぜ「騒動」なのか、皆さん、何となく感覚的には、お分かりになると思います。
普通に暮らしていると、テレビの報道と実態がうまく結びつかないし、ネットで各機関のデータを見ても、その意味するところを正確に読み解くのは難しいからです。
エボラなんかだと、「都内で感染者が確認された!」という報道で、関東全域が徹底防疫体制に入るのは分かりますが、風邪って人間にはつきものだし、古来、風邪の根本治療薬ってありませんよね。個別の対症療法だけです。
人間には、体の内外に、もの凄く多くの常在菌が棲んでいます。ウイルスだって確認されているだけでも、40種類ほどが潜んでいます。それらは、普段は人間の自然免疫力に抑えられて何も悪さはしませんが、体力が落ちたりストレスが蓄積すると免疫力が落ち、しめしめとばかり、ウイルスが頑張りだします。
普段は大人しくしている、水疱瘡のヘルペスウイルスが力を盛り返すと、帯状疱疹を発症するのが、その代表ですね。
手洗いも、やりすぎるとかえって病気になりやすくなります。
石けんで手洗いすると、約90%の汚れや細菌が洗い流されるそうですが、それ以上の消毒、つまり薬用せっけんとかアルコールで消毒すると、常在菌+皮脂のバリアが無くなってしまい、かえって病気に罹りやすくなります。乾燥肌やアトピー性皮膚炎もその一環ですし、もちろん、風邪もひきやすくなります。
悪性のインフルエンザやノロウイルスが流行している時は、十分に注意してよく手洗いしたほうがいいですが、普段は流水と少しの石けん程度で、必要十分な清潔状態が保てます。
最近は、動物とか自然環境の保護などの活動も盛んで、昆虫の役割なんかにも、改めて関心が高まっています。だったら、自分自身の体に共存している、細菌やウイルスの役割も十分に考えて、何でも悪者にしてしまうのは改めたほうがいいような気がします。
さて、いま話に出た、悪性インフルエンザに近いものが、今回の新型コロナウイルスですが、今回はこの問題との付き合い方を考えてみましょう。
今はオミクロン株が主流で、第7派はその派生型に切り替わっている最中ですが、重症化率や症状はどのくらいでしょうか。
普通風邪だって、「風邪は万病の元」で、風邪から肺炎になったり他の疾患が悪化して、亡くなる人は後を絶ちません。
ただ、その風邪ひきさんや不幸にして肺炎になった人の数が、前はいちいち報道されなかっただけで、私たちは、風邪ってそういうものだ、と普通に嗽や手洗いを行い、風邪薬で何とかしながら生活してきました。
最近の新型コロナ関連の報道を見ていると、なんだかPCR検査で一生懸命に常在菌を探し出して、「陽性です!」と言っているのと同じではないか、という気がしてなりません。
日本人の80%が各種のヘルペスウイルスを体内に飼っているそうですが、これを検査キットで探し出したら、えらいことになってしまいます。
食中毒の原因になる黄色ブドウ球菌も常在菌で、他のブドウ球菌を含めるとほとんどの人が持っていますし、ノロウイルスだって、もっと徹底的に調査すべきです。
何故、新型コロナだけが、こういう騒動になっているのか?そこには製薬業界と政治体制のいろんな事情が絡んでいそうな気がします。
過去の世界的パンデミックでも最大だったスペイン風邪は、約1年半で弱毒化して、そのまま収束しています。
このスペイン風邪の例を参考にすれば、オミクロン株に移行した時点で、弱毒化して普通風邪に近いものになった、と見ることが出来そうなのですが、いまだにマスコミは、感染者数の増加を煽っています。
この背景には、医療や社会体制などの変化も関係していそうです。
このどれを取っても、非常に始末の悪い現実で、もしかしたら、スペイン風邪の時のように、自然にスーッと収束というのは難しいのではないか、と不安になっている筆者です。
特に、最後のワクチン副作用の問題などは、かなり尾を引くかもしれません。
ただし、日本と世界の状況は少し違うようですし、国民の体質とか行動形態も違います。この点を整理しておきましょう。
消毒に関しては、前記の通り、過剰な消毒はかえって逆効果となる場合もあります。単に家庭用品メーカーのCMのままに、いろんなグッズを多量に使うのではなく、常在菌含めた体内外の免疫関係の知識を養うことも必要でしょう。
日本はなぜ、呼吸器疾患が多いのか。この点について、少し考えたことがあり、風水学とも関連があるので、ご紹介しましょう。
まず、風水学と関係のない要因として、日本語には破裂音や摩擦音が少なく、そのせいで日本人は平均では肺活量が少な目で、そのぶん呼吸器疾患が多い、という説があります。
風水学と関係するほうは、日本の地形が非常に複雑なことです。国じゅう、端から端まで、至るところに山脈があり、平地が少ないのが特徴です。雨も多い為に湿気が多く、風雨に晒されやすい地域も多いです。その為、古来から伝染病の発生が多く、逆にそれが清潔に留意する生活習慣を育んだのではないか、とも考えられます。
表日本と裏日本では、ずいぶん天候が違ったりもします。太平洋側に住んでいる人が東北地方の日本海側に行くと、すぐに天気が変わるのに驚きます。山陰地方なんて、飛行機で行くと毎回、どうなることかと肝を冷やしてしまうほど揺れますが、乗り慣れている人は、こんなものか、で済んでいるのでしょうか。
有名な話で、1966年、英国海外航空が羽田から香港に向かう途中、富士山近くを飛行し、山岳波という乱気流に巻き込まれて空中分解してしまった事故があります。当日は快晴で、見晴らしも良かったため、機長のサービス精神で、わざわざ飛行ルートを変更して、乗客に富士山を見せようとした為だそうです。
イギリスはよく、日本と国土面積が同じぐらいで、島国なのも似ている、と言われますが、地形はずいぶん違うようで、高い山が無いので、スキーをしたい人はフランスあたりまでわざわざ行かねばならないそうです。
旅客機が富士山上空を飛行したというのも、やや気候風土の違いが感覚的に呑み込めていなかったのも一因、という気がします。
しかし、この、地形が複雑ということが、今回のコロナ蔓延の抑制にも一役買っているのではないか、とも考えられます。大陸や平地では、ウイルスでもゴミでも、いったん蔓延したら、人為的な事をしない限り、なかなかそれを徹底的に排除することは難しいでしょう。
それに引き換え、地形の複雑な日本では、自然に空気の流れが出来ますから、空気中にウイルスが飛散しても、停滞して澱む、ということがなく、坂の多い地形そのものが、自然の換気装置にもなるわけです。この「換気」は、感染対策を考える上での大きなポイントになりますが、幾つかコツがありますので、実際例で検討してみましょう。
「2022年4月記」
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