「吉凶方位を出そう」で少し説明不足の点がありますので、補足の表と解説を入れます。まず、次の表をご覧下さい。
本命星 | 宿命的吉方 | 相生の星 |
九紫火星 | 東、南東、南西、(北東) | 二黒土星、三碧木星、四緑木星、八白土星 |
八白土星 | 南、南西、西、北西 | 二黒土星、六白金星、七赤金星、九紫火星 |
七赤金星 | 北、南西、北西、(北東) | 一白水星、二黒土星、六白金星、八白土星 |
六白金星 | 北、南西、西、(北東) | 一白水星、二黒土星、七赤金星、八白土星 |
五黄土星 | 南、南西、西、北西、(北東) | 二黒土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星 |
四緑木星 | 北、東、南 | 一白水星、三碧木星、九紫火星 |
三碧木星 | 北、南東、南 | 一白水星、四緑木星、九紫火星 |
二黒土星 | 南、西、北西、(北東) | 六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星 |
一白水星 | 東、南東、西、北西 | 三碧木星、四緑木星、六白金星、七赤金星 |
(北東がカッコ付きなのは、相生でも鬼門なので、その性質に微妙なところがあるからです)
◆間違えやすいのですが、「相生=相性の良い星」と「宿命的吉方位」とは異なる概念です。
混同してはならないのは、「相生」は九星のことを言っていますが、「宿命的吉方位」は東西南北などの方位のことである、ということです。
この方位(宿命的吉方位)は、中央に五黄が来た盤といちおう一致はします。しかし、例えば北西が「宿命的吉方位」だとした場合、「北西=六白金星。私は六白金星が吉方位」という覚え方をすると、大変なことになります。
同じ九星でも、回る位置によっては暗剣殺方位や破などの凶方になります。
例えば、本命星一白水星の人は、六白金星は吉方です。しかしどの位置にある六白金星でも良いわけではなく、北に回った六白金星(一白水星中宮の盤のとき)は暗剣殺の大凶方です。他にも、的殺もありますし、破もあります。
盤を見る時に、九星と方位を混同して、「北西が吉=六白金星が吉」という覚え方をしていると、このへんの区別がつきません。人に言う時にも、あやふやになってしまいます。
人に言う場合でも自分で覚える場合でも、例えば「四緑中宮の年盤(月盤、日盤)で、西に回った六白金星」と、きちんと表現する習慣をつけてください。
そして、例えば本命一白水星のあなたにとっては「相生の星は三碧木星、四緑木星、六白金星、七赤金星で、宿命的吉方位は東、南東、西、北西」と覚えてください。
この二つはなかなか一致しません。例えば八白中宮の盤では、せっかく東に六白金星が回ったので最大吉方かと思ったら、本命一白にとっては本命的殺です。破になる場合もあります。
本当の吉方のチャンスはめったにないので、どこで手を打つか、兼ね合いが微妙なところです。
◆また、このサイトであまり、相生、相克(相性の良い星と悪い星)や一覧表を大きく取り上げないのは、これを書くと、人間関係にこの組み合わせを当てはめて、「私は本命○○だから本命××の人とは相性が悪い」「あの人と付き合うと得」と決め付ける人が後を断たず、非常に困ったことになるからです。
人間、個人の相性は、もっともっと複雑なものです。九種類に分けられたら苦労する人はいないでしょう。こういう短絡的なことだけは、避けたいと思います。
◆リクエストで「こういう場合にはどの方位を使えば良いのか」「凶方へ行った時の対処法が欲しい」と再三頂くのですが、幾つかの理由で、はっきりそういう目的の記述はしておりませんし、またこれからも掲載の予定はありません。
それは、そういう希望に合わせた方位を書くと、本当はあまり吉方でないのにその方位を使う人が少なからず出るからです。特に「縁結びの方位」を書くと、本当は本人にとっては凶方なのに、その方位を使う人が必ず出ます。
また、普通の方位学であれば、「そっちは凶方」と言ってしまえばそれまでなのですが、このサイトでは「本命・月命別点数表」を掲載しています。これはあくまでも「消極的利用法」と断っているのですが、いくら言っても、少し点数の良い月があると、年盤で凶方でも、必ず自分の欲求に合致する方位を使う人が出ます。
これらの、作者の目の届かないところで実行される恐れのあることに対して、あまり皆さんの希望に迎合したことを書くのは考えものと思っている次第です。
凶方へ行った後の対処法も、どんな方位にどれくらい、どういう状況で行ったか、またその人個人の命式と運勢の流れによって、かなり違います。
将来、通信講座を開講する予定にしておりますので、その際にはカリキュラムに取り入れたいと思っていますが、これとても相当に注意が必要だと思っています。
悲観的な話になりましたが、方位というのは危険なものでもある反面、方位だけが万能ではありません。総合的なバランス感覚が一番大切だということです。
(1999年頃記述)
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