カート・コバーン(Kurt Donald Cobain) |
誕生時データ | 死没時データ | 五行配分 | 特記事項 |
1967年2月20日 アメリカ、 ワシントン州 |
1994年4月5日 (27歳2ヵ月) |
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本命:六白金星・丁未 | 年盤六白中宮 | 極端な外格 | - |
ここで、最初のブライアン・ジョーンズと似たパターンが出てきました。中宮に入ったところで人生の総決算となってしまう…。
ただ、ブライアン・ジョーンズとは、だいぶ内容が違う気がします。筆者はこの人、名前しか知らなかったのですが、命式を見ると、凄い才能だと思います。もう「外格才人」の見本みたいな命式してます。
前に、ロックボーカルとして声を出すことが、当人の健康にとって良いかどうか?ということをチラと書きましたが、それが大きく影響するのはこのタイプです。極端に木性一辺倒なので、肝臓にウイークポイントがあります。そして、木性過多の人にとって、声を出すのは必ずしも、好ましいことではありません。特にダミ声を多用すると、肝臓を傷めつけます。そこに、ドラッグとアルコールを併用すると致命的。
バイオリズムグラフは、落ち初めのところで亡くなっているので、まあそういうこともあるかな?ぐらいの感じですが、この人の場合、流年よりも先天命式の持つ特徴が強すぎて、流年にそれほど強く左右されないのではないか、と思います。
何と、命式の9割ほどが木性に偏っているので、ここに少しぐらい他の五行が回座して邪魔をしても、大きな傾向が変わることはないでしょう。そういう意味では意思の強い命式なのですが、意思を貫いたら引き金を引くことになってしまったという…。
それと、一種の特例なのですが、この67年丁未は、何故かひどく変人揃いな気がします。
もともと六白金星は変人が多いのですが、他の十二支の六白金星よりも、67年丁未年の変人ぶりが目立ちます。
これは、筆者がインターネットで仕事をしている為に、サイト利用者に65年~70年生まれのネット世代が固まっているせいもあります。その為に、この数年間の世代の中では67年六白金星が変人に見える、という理由もあるでしょう。
でも、49年己丑年の六白金星が身近に多いのに、そちらは変人とはほとんど感じません。むしろ品行方正でしっかりしてて、それだけに、危ういぐらいに人を魅了することもない、という印象です。
この理由はどこかで少しお話したことがあるのですが、先天盤と後天盤を突き合わせて見ると、ヒントが見えてくるかもしれません。あと、十二支の五行も要因の一つですね。
余りに専門的な話は省きますが、カート・コバーンは非常な才能を持ち、けれども精神面と現実面が乖離しやすく、この資質だと、27歳でなくともいつか引き金を引いたのではないか、と想像に難くありません。
おまけにバンド名がニルヴァーナって…まあ、あってると言えばあってるのか。(不謹慎で失礼)
それと、この時期だと27クラブ伝説がもう出来上がっているので、彼自身がそれを知っており、潜在意識のどこかにあったのではないか、という推測も出来ます。潜在意識はとても怖いものです。
自殺して当然、と投げっぱなしも何なので、いちおう補足しておきますと、こういう資質の人は、自分の内側に意識が向かうと危ういので、自我に囚われない修行が必要です。悩みの根源は自我に囚われるところから始まるので、自我が存在するという誤解を解くのが、宗教的修行です。
別に宗教という形を取らなくとも、他の哲学芸術でもスポーツでも良いのですが、個人が創作した芸術は、逆に自我に囚われて苦しんでいるものも多いと思います。そういうものは危険です。
その解決策は、経典に説かれていますが、原理主義っぽくなってくると、経典の一部を拡大解釈して、とんでもない方向に行ってしまったりします。仏教はそのへんのバランスが良いと思います。
ある意味、本当の「ニルヴァーナ」の追求が足りなかったのかもしれません。とても残念です。