風水学講座:目次

空亡の出し方と早見表

A-1:1901(明治34)年〜1925(大正14)年 A-2:1926(昭和元)年〜1955(昭和30)年
A-3:1956(昭和31)年〜1988(昭和63)年 A-4:1989(平成元)年〜2018(平成30)年
表B・六十干支表(別窓で開きます)

下のほうに、正確に空亡を出す場合の注意点がありますので、ご一読下さい。

自分の空亡を知るには、次の通りにします。初めての方は下の解説を読んでから、上の表を元にして割り出します。
これまで空亡を出すのは非常に面倒な計算をするか、その人の誕生日の干支暦がなければ無理でしたが、この表を使えば簡単です。

1、表A-1〜A-4で、自分の生まれた年・月の欄にある数字を見てメモして下さい。
※本命星、月命星を出す時のように、節入り日など考慮する必要はありません。そのまま普通にいう生年月日で見て下さい。

2、表Aで出した数に、自分の誕生日数をプラスして下さい。

3、次に表B(六十干支表)により、2で求めた数の欄にある干支を見て覚えて下さい。これはあなたの生まれた日の干支です。

※本命星、月命星を求めた時に年と月の干支は分かっていますので、これで年月日とも干支が分かりました。

4、表Bで自分の誕生日の干支のある行をそのまま右に辿って行くと、空亡が記されています。空亡は十二支のうちの二種類です。例えば「戌と亥、午と未」という具合です。

例・1930年(昭和5年)12月6日生まれの人の場合

5、年の支に関しては、毎年「今年はトラ年」とか「来年はウマ年とかいいますのでよくご存知と思いますが、月の支は毎年決まっています。12月、1月、2月の順に「ね、うし、とら、う、たつ、み、……」と数えて行けば良いのです。次のようになります。

1月=丑、2月=寅、3月=卯、4月=辰、5月=巳、6月=午
7月=未、8月=申、9月=酉、10月=戌、11月=亥、12月=子

年と月の十二支が分からない人は、本命・月命表もう一度確認をご利用下さい。


註……このサイトでは、日の九星、時間の九星は取り扱いません。
陽遁(一白、二黒、三碧…とだんだん増える)と陰遁(九紫、八白…とだんだん減る)があり、星のダブる日もありますので、計算によって割り出すことは難しくなります。
ちなみに、このサイトの通信鑑定を利用された方で、他の占いの本と日の九星が食い違っていると思われる方があるかもしれません。
その場合は、読まれた本がたぶん陽遁と陰遁の区別をしない流派だと思いますが、陽遁、陰遁は必然性があって二千年も使われてきた方法です。安心して筆者の割り出した命式表を使用して下さい。


それでは、あなたの空亡を出してみましょう。表Bはよく使いますので、下にも表示しておきます。

表B・日干支と空亡表

1/61 2/62 3/63 4/64 5/65 6/66 7/67 8/68 9/69 10/70 空亡
甲子 乙丑 丙寅 丁卯 戊辰 己巳 庚午 辛未 壬申 癸酉 戌亥
11/71 12/72 13/73 14/74 15/75 16/76 17/77 18/78 19/79 20/80 空亡
甲戌 乙亥 丙子 丁丑 戊寅 己卯 庚辰 辛巳 壬午 癸未 申酉
21/81 22/82 23/83 24/84 25/85 26/86 27/87 28/88 29/89 30/90 空亡
甲申 乙酉 丙戌 丁亥 戊子 己丑 庚寅 辛卯 壬辰 癸巳 午未
31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 空亡
甲午 乙未 丙申 丁酉 戊戌 己亥 庚子 辛丑 壬寅 癸卯 辰巳
41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 空亡
甲辰 乙巳 丙午 丁未 戊申 己酉 庚戌 辛亥 壬子 癸丑 寅卯
51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 空亡
甲寅 乙卯 丙辰 丁巳 戊午 己未 庚申 辛酉 壬戌 癸亥 子丑

いかがですか。自分の空亡の時期、相手は分かりましたか。これであなたは人生に対する備えのうち、かなり重要なポイントを押さえたことになります。くれぐれも早まった行動に走らないようにしましょう。


■空亡割り出しの注意点

今まで自分の空亡はこれだ、と思っていた方、もう一度注意して確認して下さい。空亡はきちんと命式を出せれば問題なく分かっている筈なのですが、たまに要注意の人があります。
それは、午前零時前後に生まれた人です。この場合、たまに生日干支が違っている場合があります。

例えば、午後11時55分:東京生まれの場合=明石の日本標準時から自然時に直すと、少し時計を進めて翌日の午前零時14分になります。
この人の生まれた日が「癸酉」だった場合、実際は翌日「甲戌」日の生まれです。癸酉の場合、空亡は戌亥ですが、甲戌生まれの場合は、申酉空亡です。

一方、午前零時10分:長崎生まれの場合=20分ほど時間が戻りますので、前日の午後11時50分になります。甲申日だと思っていた場合は、午未空亡ですが、実際は癸未日生まれなので、申酉空亡です。

これは空亡の各グループの境目の人だけに起こる現象です。甲日、癸日で深夜に生まれた人は、もう一度確認する必要があります。また、節入り日に生まれた場合は、月の干支まで違ってきます。
時差はこちらで確認できます。誕生時間を正しく修正しよう

空亡だけではなく、日の干支は重要な情報ですので、誕生時間をきちんと母子手帳で調べ直してみて下さい。

※誕生時間は正確か?

誕生時間のはっきりしない方があります。特に西洋占星術では何分かの違いで全く結果が違うので、誕生時間を正確に調べるレクティファイという方法があります。東洋占術でも誕生時間を調べる技法がありますが、これはかなり高度な技法で占者によって差がありますし、東洋占では二時間刻みなので、上記のように明石標準時間と自然時で全く結果が違う場合を除き、そんなに気にしません。しかし、疑問が残ります。

Q:母子手帳に書かれている時間は正確か?
A:筆者が経験した限りでも、他の人に聞いても、産院や病院の誕生時間は正確です。赤ちゃんがお腹から出て産声を上げた瞬間を見計らって、看護婦さんが「○時○○分、男(女)の子です」とはっきり告げます。昭和44年(1969年)の時点で正確でしたので、これ以降にいい加減な時間を書いているとは思えません。
母子手帳は戦後まもなくから交付されています。産院の時計が狂っていた場合を除いて、産声というはっきりした目安がある以上、いい加減な時間は書かれていない筈です。

Q:帝王切開や、生まれてすぐに産声を上げなかった場合は?
A:出生というのは、この世に生まれて肺呼吸をした瞬間という、はっきりとした境があります。産声というのは一番分かりやすい基準ですが、たまに産声をあげない赤ちゃんでも、呼吸をしないと生命を維持できませんので、呼吸し始めた時間が出生時間になっている筈です。それで母子手帳には何十何分まで正確に書かれているのです。
陣痛促進剤を使用したり帝王切開の場合、出生時間に人為的な要素が加わっているわけですが、それでもその時間に生まれたことには間違いないので、母子手帳の時間をそのまま誕生時間とします

■更に…暦の区切りについて

東洋占術では普通、立春を年の初めとします。しかし、冬至を年初としたり、旧暦の正月を年初としたり、幾つも説があります。
これは、暦が太陽暦、太陰暦、太陰太陽暦と何種類もあるため、仕方のないことです。
しかし現在の二十四節気は天文現象に基づいてかなり厳密に計算されていますので、当サイトでは二十四節気をの立春を年初としています。
四季の間に土用期間があって季節が変化してゆきますので、冬の土用が終わってから春になり一年が始まる、という基準です。


この文章は1998年ごろ書き下ろし、1999年に公開し、その後訂正加筆しています。当サイト作者の完全オリジナルで、他の書籍、サイトとの関係は全くなく、www.kumokiri.netドメインの中でのみ使用可能です。一切、サイトでの使用は許可していませんので、類似サイトにご注意下さい。

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